





遡るごと200年前の江戸時代末期。
当時の日本の政権である江戸幕府が持つ軍事力は、戦国時代から脈々と受け継がれてきた武家によるものだった。

しかし、そのころ隣の中国(※当時の清)では…

※イメージです
イギリスが茶、陶磁器、絹を大量に清から輸入していたかわりに、当時植民地であったインドで栽培したアヘンを清に大量に輸出していた。
その影響で清ではアヘン吸引者が後を絶たず、風紀も乱れていたことから清朝ではアヘンを輸出するイギリス商人を取り締まりを行うも、イギリスはこれに対して反撃を行い、俗にいう「アヘン戦争」が勃発した。
当時、鎖国状態であった日本にも、その戦争の状況、そして清がイギリスに敗北したことが伝えられた。

危機感を覚えた幕府は西洋式軍備の研究を開始し、のちに「幕府軍」とも呼ばれる西洋式軍備をまとった軍隊が設立されることとなる。
その西洋式軍隊を導入するにあたって、将兵が荷物を収納するために背負わせたカバンこそが…

ランドセルの原型である。
幕府は、当時輸出入を禁止していなかったオランダからもたらされた、背中に背負うタイプのカバンである、バックパック(背嚢)を取り入れた。

オランダではこのバックパックのことを「ランセル」と呼んでおり、それがなまって「ランドセル」となったとされている。

江戸幕府が倒されて以降も、明治時代以降の本格的な洋式軍隊となった陸軍においても、歩兵などに対して革製のバックパックが採用されていた。
そんなランドセルがどのようにして通学用のカバンとして扱われるようになったのか。

時は明治18年。創立したての学習院初等科でのことである。

創立当時は、華族の子供らは馬車や人力車で登校しているのに対し、そうでない子供たちもいたことで不公平感が生まれていた。

「教育の場での平等」という理念に基づき、馬車や人力車での登校を禁止。
歩いて登校しなければならないため、学用品を入れ生徒が自分で持ち登校するための通学鞄が必要となった際にランドセルが導入された。

ただし、当時はまだリュックサックのような形をしていた。それから2年後のこと。


大正天皇(当時は皇太子)が初等科に入学した際に、伊藤博文が祝い品として軍の将校にならったランドセルを献上し、それがきっかけで世間に徐々に浸透して今のランドセルが誕生したとされる。
当時は皮で作られていたこともあり、戦前は都市部の富裕層の間で用いられる事が多かったものの、

昭和30年代以降、高度経済成長期を迎えた頃になると、合成皮革で作られたランドセルも登場し、一般庶民にも広く使われるようになる。
さて、ここでランドセル界隈の現在
の状況を3点ほど取り上げてみることにしよう。

まず1点目は2011年。文部科学省による「学習指導要領」が改訂された。「脱ゆとり教育」の始まりである。
その中でランドセル業界に影響を与えたのは、これまでに比べて、教科書の厚みが増え、さらに副教材プリントが増えるという点だ。
従来のランドセルの内寸幅は21.5cmのものが主流であり、副教材プリントとして主に配られるであろうA4サイズのプリントの横幅は21cmなので、ピッタリ入ると思いきや…


今この記事を読んでいる方には手元にあるであろう、オタク用クリアファイルを見てみるとよく分かると思うが、クリアファイルは紙を収納するために、紙よりも少し大きいサイズに作られているのである。
プリントを綺麗に持ち運ぶためにはそのままランドセルに入れるのではなく、クリアファイルなどに入れてからランドセルに入れることが必要不可欠である。
しかし、A4サイズのクリアファイルの基本的な横幅は22cm。横幅が21.5cmであるランドセルには真っすぐ収納することが不可能なのである。

というように、ランドセル業界の間では、わずか1cmの拡張をするかどうかで大きな駆け引きが行われていたという。
2点目については今もなお深刻な問題となっている。
みなさんは「ラン活」という言葉をご存じだろうか。
※イメージ
文字通り、「ランドセル活動」の略であるが、保護者達の間ではランドセルを手に入れるために過激な争奪戦が繰り広げられているという。
少子化の影響で、ランドセルを購入する機会が減ったことと、保護者層の高級志向が強まっていることから、現在は高級なランドセルがトレンドとなっており、安くても5万円が相場なのだとか。予約開始時には電話の回線が混雑し、挙句の果てに購入できないケースも多々あるとか。
しかし、その高級ランドセルに出費するのは保護者ではなく、孫のためにと祖父母になることが多いとされている。

孫のためにランドセルを贈ってあげたい…でも相場は高い…
孫が小学生に近づくにつれて震えが止まらなくなる祖父母が増えているとかいないとか。
とにかく、保護者間の間で争奪戦が繰り広げられている現状が社会問題となっている。

3点目はランドセルが海外にてファッションアイテムとして取り上げられている話題である。
日本のお土産として購入したり、ランドセルをファッションアイテムとして使用しているハリウッド女優がいるとのことである。

「クールジャパン」と題して日本のアニメが積極的に海外に発信されているが、その中に登場するランドセルを見て認知する外国人も多いらしい。

パリではランドセルと学生服のファッションショーも開催されたこともあるらしく、海外において、ランドセルは革製のおしゃれなカバンという位置づけのようである。

外国人がランドセルに惹かれるのは、世界中どこを探してもない、計算されつくした美しいフォルムや、日本製品への憧れやステイタスが理由だろう。
高額ではあるが、普通のバッグは2、3年で持てなくなるものの、ランドセルは6年間型くずれせず、安心して使えるように丈夫に作られている。
さらに今ではカラーバリエーションやデザインも豊富でカスタマイズも可能であることも理由の一つだろう。![]()



お知らせ。今月のレビュー記事は土曜日に書きます。




コメント
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AAでクソ吹いた
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急にやる夫で学ぶが始まった
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急にやる夫で学ぶが始まった
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背景見にくいんだけど
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背景見にくいんだけど
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とりあえず「ランドセル派」「非ランドセル派」ってのがなにか分からんから説明ヨロシク
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とりあえず「ランドセル派」「非ランドセル派」ってのがなにか分からんから説明ヨロシク
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美柑ちゃん誕生日おめでとう!! トラブルで1番好きなキャラです〃▽〃 矢吹先生、美柑を主人公にしてくれ~
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美柑ちゃん誕生日おめでとう!! トラブルで1番好きなキャラです〃▽〃 矢吹先生、美柑を主人公にしてくれ~
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美柑ほぼ関係ねぇ・・・w
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ほんとみかんかわいい。 一緒にどう森やりたい
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ほんとみかんかわいい。 一緒にどう森やりたい