【506の日】シリーズ完結となった「ノーブルウィッチーズ」を振り返ってみた

20180506211306135結果

先日発売となった「ノーブルウィッチーズ8 第506統合戦闘航空団 英雄!」をもって一応の完結となった本シリーズを「506の日」ということもあるのでちょっと振り返ってみたり。

・今の印象

もうちょっとA・B部隊の険悪モードが引っ張られるのかと思っていましたが、案外早くウィッチ同士は仲良く接していたように見えたのが意外でした。
もちろんウィッチ同士の関係性だけで、部隊全体で見たらまだまだなところが多いので、劇場版の頃のA・B部隊の連携不足などは外から見た意見だったのかなと思います。
あの作品ではああ言われてるけど、この作品ではこう見えたというのは、余程の齟齬がなければ許されるというこのシリーズのいい所だと思います。

・良かったところ

たぶんこれだけ一つの部隊が濃密に描かれたのは501を除けば506だけだと思います。

501もアニメ以外の色々なメディアで描かれた部分も多いので、小説一本でここまで描かれた作品は506が唯一ですね。
ゴールまでしっかり描いたという点では満足のいくものでしたし、キャラの性格とか背景とかを惜しみなく描けたことで、ファンの中にこのウィッチはこういうキャラだよねというのがうまく浸透できたのではないでしょうか。

そしてノーブルウィッチーズが戦う敵としては、まずネウロイはガリア解放後はそこまで多くないはずで、一番の激戦は劇場版時点でのバストーニュ防衛戦のはずです。
本来この部隊の目的はガリア、ひいてはパリの防空のためで、反攻部隊の性質は現在はあまりないですし、頑張って復興しようとしてるガリアでそんなにポコポコネウロイが現れてもアレですし。

ネウロイよりもどちらかというと部隊のごたごたに巻き込まれる形になるのは明白でしたが、
ここでA・B部隊のウィッチ同士のいざこざとかが描かれた場合、可愛いウィッチが人間関係でギスギスしても、「ワールドウィッチーズ」シリーズ全体の方向性として間違った方向になると思っていたので、
解放後ゴタゴタが続くガリアの内政が絡んだ上で、506のウィッチそれぞれが掲げる高貴なる義務のもとに戦うという方向しかなかったのかなと思います。
もちろん、そういう政治がどうとか策略がどうとかをこのシリーズに求めているかと言われるとそういうわけではないですが、
部隊ごとにそれぞれの戦いがあると思いますし、この506の状況を考えるとそこが妥当なのかなと。

あとはやはり所属ウィッチ全員に声が付いたことですかね。
ドラマCDも結構出ましたが、ネウロイのビームの音やユニットの音とかを聞いていると、まるで506のアニメを見ているかのように感じることも多かったです。
内容もあまり政治的な部分は出さずに、ネウロイを中心に描かれていたのもよかったかなと。

・悪かったところ
そんな506の複雑な状況を描ききれたかというと…うーん。
結局最後まで読んでも残尿感が残るというか、そりゃあ劇場版時点でガリアの内政が解決したわけではないでしょうから、
これからも506のそういう部分での戦いは続く、というか今回のバストーニュ防衛戦で露呈した506の連携不足の点を改善するにあたってまた政府などとの戦いがあるでしょうから、実際これからが本番なのでは…と思ったり。

そしてそんな策略と一緒にネウロイとの戦いもあるわけで、まったく性質の異なる2つの敵と同時に対峙しなくてはいけないストーリーがなかなか描写的にはキツかったのかなと思います。
なんか、1冊の中で複数の短編が入ってるという感じだったので、ネウロイとの戦いの後に政治的策略の話が入ってくると、あれこいつら誰と戦ってるんだったっけ…となることが多かったです。

描写に関しては序盤の頃はまだ淡々と読めていたのですが、王党派や共和派などの対立要素が大きく入ってくると、
だいぶ読みづらさを感じましたが、まぁこんなもんでしょう。たぶん南房先生はこういうのが好きなんだろうなぁ。

あと策略の中で人が殺されていくのはしょうがないのかなーと思えなくもないですが、火災が起きた時に見える形で『戦死者』が出てしまったのは最終的にあまり救われてもいなかったですしどうなんだろうとは思いましたが。。

「くどうよしか」ちゃんとか「エエーリカ・ハルトマン」とか笑える誤植も多かったですね。
このシリーズの世界の時代背景とか文化がどうなっているのかもあまり深く考えてない点もあったかなぁ。たとえば徳川の幕府とかいつできたねん!ってなりましたし。
そういう部分とかはもうちょっと誰か指摘してくれる人がいなかったのかなーと思います。

・黒田那佳について
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506のA・B部隊双方をゴチャゴチャにかき混ぜるようなキャラでした。
思っていたよりもお金に執着する性格でしたが、時にシリアスになりがちな部隊の空気を一変させてくれる彼女の性格は506にいい風を吹き込んでくれたように思えます。
でも彼女はこのシリーズを通して506の部隊としての成長に大きく健闘しましたが、彼女自身の「成長」が見られたというわけではないので、以降はそういう所も見られるといいかな。

那佳で一番好きなところはセダンの街で復興のためにバイトをしているところかな。
ただ金にがめついわけではない那佳の性格が描かれたいい短編だったと思います。

・ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタインについて
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思ってたよりも子供っぽかったですね。
もうちょっと冷静かと思いきや、結構ガミガミ系だったのは1巻読んだときから少しビックリはしていました。まぁ那佳が基地に来てからのお話なので、那佳限定なのかもしれませんが。

実はぬいぐるみを部屋に並べて会議をしているなどと可愛い要素もあったり、次期隊長として成長していくところが描かれたりとなかなか恵まれたキャラだったんじゃないかなと思います。
個人的にはもう少しカリスマ感のあるシーンがあったらよかったなと思っているのですが…。フミカネ先生の過去ツイートの印象が大きいからかな??
最終的には那佳にデレててよかったと思います。いいよね。

あと親衛隊の一員として苦言を呈するのであれば、ローゼン伯爵の輸送話で最後に自分のワインを非常事態で投棄したと聞いて激怒したのはちょっと器が小さすぎやしないかと思いました。

・ロザリー・ド・エムリコート・ド・グリュンネについて
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一番印象が変わったウィッチですね。
ずっとオロオロしてる系の隊長かと思いましたが、なかなかに度胸もあって仲間想いでいい隊長さんだったなと思いました。
名誉隊長就任当初はなんで私が…という面もありましたが、次第にこの部隊を守りたいという気持ちが強くなっていくグリュンネさんがカッコよかったです。

グリュンネさんは結成式のスピーチだったり、トロワでの民衆に向けた説得だったりなかなか見せ場も多かったかな。

・イザベル・デュ・モンソオ・ド・バーガンデールについて
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A部隊では那佳の友達的な役割でしたかね。
やり取りの中でオチをつける役割としても話の中では結構出番がありましたが、那佳がひっかきまわした部分の傷口をお得意のジョークで拡げまくることもあったので、結構な問題児だよなと思ったり。

イザベルの中にある高貴なる義務が、色々な戦いや人との触れ合いの中で変わっていきつつも、根っこにある熱い部分がとてもいいキャラしていたと思います。
一人だと人見知りなところもあるような気がするので、那佳がいない場でB部隊のメンバーと過ごすのも面白そう。ずっとピアノ弾いてるだけかもですがww

・アドリアーナ・ヴィスコンティについて
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元問題児なのでそれほど問題児ではありませんでしたねww
姫様がいないときは戦闘隊長として指揮する立場でしたが、あまりそういうところはなかったかな、、ドラマCDでは物資を泥棒していた輩とのエピソードで指揮するシーンもあったので良かったですね。
もう少しこの部隊が好きなんだっていう理由がまとまって描かれていれば、7巻で最初はみんなと一緒に行動しなかった理由にもう少し説得力があったかなーと思いましたが。。結構チラホラ描かれてはいるんですけどね。

・ジーナ・プレディについて
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性格がイマイチ掴めていないキャラだったので、読んでいってなるほどなーとなったキャラでした。
やはり使い魔が鳥類ということで強いですし、クロスワードやってるだけなのかなと思いきや、部隊の事を考えて裏のルートにも手を出しているというなかなか万能ウーマンっぷりが光ってました。

思っていたよりもグリュンネさんと連絡を取ったりしていて、2人のやり取りを見てると仕事仲間としてベストパートナーなのかなとも思いましたね。

・マリアン・E・カールについて
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割と想像通りのキャラだったなという印象ですね。
那佳に翻弄されながらも、次第に認めていくという王道のツンデレタイプというか。
ドラマCDで声もつきましたが、カーラとのやり取りで「だいたいお前は…」の所が藤村歩さんの声質が似てるのかバルクホルンっぽかったですねwww

あとドラマCDといえば、4巻についてきたエピソードなんかは結構姫様にデレ気味でしたし、ドレスの裾を破くシーンなんかは育ちは全く違えど、ウィッチとしてネウロイを倒すために戦う姿勢は誰もが同じなんだということが分かるすごい好きなシーンですね。

・カーラ・J・ルクシックについて
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底抜けに明るいキャラのイメージでしたが、その通りの部分と実は…という部分もあって可愛いキャラでした。
3巻の内容が那佳と一緒にキーラたちを追う展開が続いていたので、彼女の性格とかはそこでいっぱい知れてよかったと思います。
マリアンよりかは貴族を毛嫌いしてるわけではないので、A部隊だとアドリアーナとかと結構気が合うんじゃないかなーと思ったり。

親友との過去エピソードは悲しい結末が待っていましたが、最後はなかなか爽やかに終わってよかったです。
ウィッチーズのお話で人を殺すということはなかなか無いもんで、それはやはりこのシリーズではなるべく鬱展開は避けるように徹底しているからだと思いますが、もちろん戦争のお話ですので、それこそ語られない部分では多くの人が亡くなってるんですよね。
そういうのが好きなファンもいれば、あまりそういう悲しい展開は…というファンもいると思うので、結構賛否両論かと思いますがどうでしょう?

・ジェニファー・J・デ・ブランクについて
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消極的だけど、やるべき時はやるキャラとしてB部隊の中でも一番成長してるかも。
一応ご令嬢ということでマナーもキチンとしているおかげでA部隊との関わりも結構あった方ですよね。
リベリオンから出発する直前にマリアンに誘われていなかったら506にはなっていなかったので、もしいなかったらたぶんジーナさんは胃薬を消費することになっていたかも…www

・これから見たいところ

さっきも書きましたが、最終巻以降でこの部隊がどう合流していくのかが肝になってきますよね。
グリュンネさんもそろそろ引退でしょうし、どう部隊を運営していくのか、、。

WWのカーラ回で、最終巻頃のお話が描かれてますが、最終的に仮設基地で合同で生活するというのも短編で見たいかも。
あのエピソードは小説の内容と結構食い違ってますけど、媒体ごとで話が変わるのは上でも書きましたが、歴史を語る上ではありがちなことですから、まぁそういうことなんでしょう。
バストーニュ防衛戦の記録ってなかなか残ってないみたいですし、内容が媒体ごとに少しずつ違うのもそれはそれでリアリティがあっていいと思います。

あとはやっぱり映像で少しでもいいから見たいかなぁ。
最終巻はOVA付き!とかするかなと思ったらそんなことなかったので残念でしたが、、10周年記念の中にそういうのがあると最高ですね。

まぁよくも悪くも色々言われてきました「ノーブルウィッチーズ」ですが、個人的には目標地点まで見れてよかったなと思っています。
そしてこれから先のお話もぜひ覗いてみたいなと思っているので、展開があるかどうかは角川様のみぞ知るところですが、何かあるといいなぁ。

コメント

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    認めたくないならまとめなきゃいいんじゃねーの?

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    子供の人造兵器みたいのが出てきたとこでついて行けなくなって脱落したが完結したか。
    重い腰上げて読んでみるか

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    管理人がノーブル好きじゃないんだなってことだけは伝わってくる記事だった。

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    >>あれこいつら誰と戦ってるんだったっけ…
    マジでこれだから困る

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    南房だしそこらへんはみんな分かって買ってたはず。
    ラノベ買うというよりファングッズとして買うかーってもんよ。

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    政治的な話は、「さながら世界大戦だな」くらいのニュアンスで触れる程度が好きかな ^ ^
    小説は面白かったですw

  7. SECRET: 0
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    >南房だしそこらへんはみんな分かって買ってたはず。
    自分の意見がファンの総意みたいな言い方をされてもねえ…

  8. SECRET: 0
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    なんか変な解釈してる子がいるな
    別にきちんと読んだ上で評価してると思うが
    人間同士の対立がSWの世界観とはあんまマッチはしてなかったかもしれないけど各キャラはブレることなく良い感じに仕上がってたと思う
    あと那佳は本当に良い主人公だった

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